本厚木からバスに揺られること約1時間。終点一歩手前でバスを降り、坂道(山道)を延々登ること20分。「ここは本当に神奈川県なのか!?」と来るたび思う服部牧場へ、マンクスロフタン(とゆー種類の羊)の毛刈りを見に行ってきました。

ピクニック日和ですな~
種牡のみなさんは、畜舎の外、屋外の囲いの中で山羊さんと同居中(住宅難らしい)。マンクスの場合、毛色は茶です(茶の濃淡やグレーっぽい赤っぽいなどの差は多少ありますが)。
角の本数、角度は個体によってさまざまです。鹿のように毎年生えてくるものではないので、一回折れたらそれっきり。
マンクスは原種に近い羊だと言われています。なので、春になると毛が抜けやすくなっています(冬を越えると毛が細くなって、千切れやすくなるんです)。上の写真の真ん中の羊なんかは、だいぶ背中の毛が抜けちゃってますね。
今年から服部牧場さんと工藤ひつじ企画さんとで「マンクスロフタン里親制度」というのをはじめてくださいました。期間は一年間、里親のきまった羊には、10月(つまり冬の畜舎飼いになる前)にコートを着せて育ててもらえます。
「羊にコート!?」と思われるかもしれませんが、NZなどではスピナー(手紡ぎをする人)向けに「カバードフリース」と銘打って育てている牧場もあります。コートを着せることによって、毛に夾雑物(ゴミ)が格段につかなくなるのです。
もーちろんここまで来たからには、よさげな子を見繕うとも!
相方もげさんと相談に相談を重ね(種牡は匂いがきつい毛がかなり抜けている、牝は体格が小さいから毛量が少ない等など)、最終的にくるりと巻いた角を持つ去勢牡くんにしました。
里親の決まった羊には、耳に黄色いタグがつけられました。
うちの子は57番。

工藤さんによって、あっという間に丸裸にされていく57番くん。
マンクスの場合、毛量はだいたい1kg~1.5kgくらい。しかしあけてびっくり玉手箱、住宅難の密集地で暮らしていたためか、57番くんの毛量は400g……あれ~? さっき背中に触った感触ではもっとあったと思ったのにっ。
今年はまあ仕方ありません。来年の春に期待です。
【おまけ】


かわい~い仔羊や仔ブタちゃんもいます。仔ブタちゃんは背中をなでさせてくれました。
でかくて白くて優しい目をしたばんば(重量馬)もいます。サラブレッドは足が華奢すぎて見てて怖いんですが、ばんばは大好き~!
服部牧場のいいところは、どことな~くノンキなところかもしれません。
山羊や馬、羊、牛、鶏、ウサギが、脱走しては好き勝手歩いてたり寝転んでいたりします。
カレーもアイスクリームもとっても美味しいので、手ぶらできてのんびりするのもいいですよ~。
