イベントでの人気者「手染めウールネップ」。
色のバリエーションも豊富でお手頃価格、ということで多くの方にご好評頂いているコヤツですが、同時によく聞かれるのは
「…これはナニ? どう使うもの?」
………そーですよねー! 正体不明ですよねー!
ということで、改めて代表的な使い方をご案内いたします。
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■レジンに沈める
もとがほわほわの羊毛ですから、くっきりとはしておらず、ぼんやりと滲むようなラインになります。
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私もレジンは遊びでしかやったことがないので、あまり有用なアドバイスはできないのですが…。
・濡れるので一段階色が濃くなります。
・空気を含んでいるので、気泡が付きやすいです。(写真を見ると一目瞭然…)
粒ごとに色が違うのをみっちり敷き詰めたりすると、また不思議な雰囲気が出るかもしれません。
(誰か作って! そして私に見せて!)(他力本願)
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■石鹸水フェルトのとき、模様として使う
置き方としては2パターン考えられます。
まずは羊毛の「下」にネップを置いてからフェルト化する方法。(上記写真はこの方法)
利点としては直接手がネップに触れないので、ずれない。しっかりフェルト化させることができる。
デメリットは作業中見えないので、正しく配置できたかどうかは見てからのお楽しみになる、でしょうか。
逆に、羊毛の「上」にネップを置く方法。
……実は、私はこの方法はあまりおススメしておりません。
作業する方の「上手下手」もありますが、下手な私がやると「ずれます」。
羊毛にネップがしっかりくっつく以前に、手にネップの凹凸があたって移動してしまうみたいです。
ずれないようにするコツってあるのかなあ?? 要研究です。
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■ニードルフェルトで模様に使う
ちょこっと注意が必要です。
ニードルフェルトはふわふわの繊維を針の返しにひっかけてベースへと絡み留めていきます。(ニードルの仕組みについての参考記事:ひつじやブログ「ふとん綿はニードルフェルトの材料として使えるの?」)
なので、ネップの中でもフェルト化の甘い、ふわふわ繊維がいっぱい出ている粒を選んでください。
きっちりフェルト化が進んでいる粒は繊維に遊びがないので、いくら突いてもベースに絡み(固着)ません。
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■羊毛に混ぜて紡ぐ
わりと王道の使い方かと思いきや、これもまた注意が必要です。
羊毛や綿は、細くきりっと紡ぐと取り切れなかったゴミ(草や種の欠片など)がピンっと弾け飛ばされることがあります。
これはネップにも適用されてしまいます。
なのでネップヤーンを紡ぐときは、
・よくよくよ~く混ぜ込んで、ベースの羊毛に馴染ませる
・あまり細く、きりっと紡がない
また出来上がったネップ入り単糸を別糸で押さえるのも手かと。
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■ミシン糸等で縫い留める
この方法だと粒が潰れません。ベースの上にぽつぽつと凸凹をキープした状態で、自分の狙ったところに狙った粒が置けます。
若干糸切れや粒の崩壊など耐久性に不安がありますが、今のところは問題なく使えております。
写真では白いミシン糸を使い、見えないように縫い留めています。
透明なミシン糸を使ったり、光沢の美しい釜糸(日本刺繍用の絹糸)や金糸銀糸などで糸を見せるように留めても良いアクセントになりそうです。
上記はあくまで参考例、どのようにして使っていただいても大丈夫です!
土台に接着剤を塗りこめておき、植毛するようにネップを植え込む、というお客様もいらっしゃいました。
ぜひぜひ色んな使い方を発見してみてください♪
(そして私に教えてください・笑)










